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事業継続マネジメントシステム、BCMSをうまく機能させるためには①

更新日:2024年9月3日

STF(Strategic Forest)はBCPの専門コンサルタントです。
STF(Strategic Forest)はBCPの専門コンサルタントです。

1.事業継続マネジメントシステムをうまく機能させる組織 チーム


今回、『事業継続マネジメントシステム、BCMSをうまく機能させるためには』、と題して3回に分けてお送りします。

まずこれまで多くの企業様にご支援をさせていただいてきましたが、事業継続マネジメントシステムがうまく機能している企業様となかなかうまく進んでいかない企業様がありました。

なかなかうまく進んでいかない企業様に対して、そこをうまく進めていくのがコンサルタントの腕前だろと思いますが、これまでにも私自身の力のなさを感じ、反省してきたことは多々あります。

ただ、ご支援を進めていって最終的には私の支援が終わった後にもちゃんと自社内で運用していただかなければならないのですが、その後の運用がうまくできるのか、心配になる企業様もございました。

そこで今回はそういった企業様の特徴についてお話をしていきたいと思います。


まず事業継続マネジメントシステムをうまく運用していくために必要なのはこの取り組みを行う組織が必要です。BCMSに取り組む組織がまずは肝心要であって、この組織体制ができていないとほとんどうまくいきません。

ただ、中小企業の場合、人材の不足がBCMSが進まない理由のトップに挙げられるように、ヒトの確保が難しいですね。

BCMSへの取り組みに参加する主な方々は経営トップから実務を取り仕切るミドルマネージャークラスの方が多いので、ただでさえ日常業務を忙しくされており、売上の維持、向上やお客様対応といった業務の方が優先されるわけで、リスク管理やBCMSなんて優先度が低いとなるのも致し方ないことだなと思います。


逆を言うとリスク管理やBCMSにまともに取り組めないような経営状態を強いられている中小企業の現実はそれだけ厳しいものであるという証拠です。

BCMSにしっかり取り組んでいきたくても、それができないのが今の日本の中小企業の姿なのです。

現在でも、異常気象や巨大地震などの天災だけでなく、情報セキュリティー分野で言えばサイバー攻撃の増加や手口の巧妙化、平時の取引で言えば商業のグローバルな展開から遠くの国での戦争や紛争による影響を受けています。

もうすでに大企業だけでなく、中小企業にも自社内にリスク担当者を設けなければ、万一の時への対応が後手に回りますし、攻めの事業をおこなうにも新規事業にかかわるリスクを素早く判断できなければ、機会の逸失につながることになります。


今の中小企業の状況を理解しつつも、あえて申し上げるなら、外部委託でリスク管理やBCMSを取り組んでくれる専門的な知識や経験を持つ外部コンサルタントの利用をお勧めします。ただコストの面から外部専門家を利用することに躊躇される経営者もいると思いますが、それでは問題の先送り、何時まで経っても解決しない状態を続けていくことになります。

その状態でこれからますます厳しくなる経営環境を乗り越え、従業員の生活を保障しつつ、経営者自身の身の安全を保つことができますでしょうか?


実はこういった認識をしっかりと持った企業様が、BCMSをうまく機能させる組織を構築しています。

まずはBCMSをうまく機能させる組織、チームを作るためにはトップや関わる関係者がこういった認識をしっかりと持つことが重要です。

 
 
 

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